muksi - story thumb

--:-- / --:--
みそ買い橋

みそ買い橋

日本の民話

むかしむかし、飛騨ひだの国(ひだのくに→岐阜ぎふ県)の乗鞍岳のりくらだけ(のりくらだけ)のふもとに沢田さわだ(さわだ)という村があって、そこに長吉ちょーきち(ちょうきち)という正直しょーじき炭焼きすみやき住んすんでいました。

ある日の晩、長吉ちょーきちの夢にひげの長い

仙人せんにん

(せんにん)が現れあらわれて、

「これ、長吉ちょーきちよ。高山たかやま(たかやま)の町へ行っいって、みそ買い橋の上に立ったってみよ。たいそうよい話が聞けるきけるぞ」

と、教えおしえてくれたのです。

「よい話って、なんですか?」

長吉ちょーきちがたずねたところで、目が覚めさめました。

「なんだ、夢か。・・・いや、たとえ夢にしてもせっかく教えおしえてくれたんだから、とにかく行っいってみよう」

長吉ちょーきちは炭をせおうと、さっそく高山こーざんの町へ出かけでかけて行きました。

町に着いついて炭を売っうってしまうと、長吉ちょーきちはみそ買い橋の上に行っいっ立ちたちました。

みそ買い橋という名前なまえは、橋のたもとにみそ屋があったのでついた名前なまえです。

長吉ちょーきちは夜になるまで立ったっていましたが、何もよい話は聞けきけませんでした。

「やっぱり、ただの夢だったのかな。・・・いや、あきらめてはだめだ」

長吉ちょーきちは次の日も次の日も、一日中しんぼう強く立ったっていましたが、やはり何も起こりおこりません。

みそを買いかい来るくる町の人や通りすがりとーりすがり旅人たびびと不思議ふしぎそうに長吉ちょーきちの事をますが、誰も長吉ちょーきち話しかけはなしかけてはくれませんでした。

ついに、四日がたちました。

さすがの長吉ちょーきちも、家の事や仕事の事が心配になってきました。

今日きょーもだめか。ただ立ったっていればよいというわけではないのかな?」

五日目も長吉ちょーきちが一人でぼんやり待っまっていると、みそ屋の主人しゅじんがそばに寄っよって来て言いいいました。

お前おまえさん。毎日まいにちそこに立ったっていなさるが、どうなさったのじゃ?」

「はい、実は・・・」

長吉ちょーきちが夢の話をすると、みそ屋の主人しゅじんは大笑いです。

「わははははは。お前おまえさんみたいな人を、バカ正直しょーじきというんだ。つまらん夢の事など、本気ほんきにしなさるな」

「バカ正直しょーじき笑いわらいなさるが、たとえ夢でもバカにしてはならんと思っおもっております。何しろ仙人せんにんが夢にてきて、教えおしえてくれたのだから」

「そうか、ならば教えるおしえるが。

実はわしもこの間このかん、おかしな夢をたんじゃ。

ひげの長い仙人せんにん現れあらわれてな、なんでも乗鞍岳のりくらだけ(のりくらだけ)のふもとの沢田さわだとかいう村に長吉ちょーきちとかいう男がおって、その長吉ちょーきちの家の裏に大きなマツの木があるから、その根元ねもとをほってみよ、宝物ほーもつ出るでるぞとな。

わしは沢田さわだなんて村は知らしらんし、たとえ知っしっとっても、そんなバカげばかげた夢の事など信ずるしんずる気になれん。

お前おまえさんもいいかげんに目を覚ましさまして、家に帰りかえりなさい」

それを聞いきい長吉ちょーきちは、全身ぜんしん震えふるえてくるのを感じかんじました。

(こっ、これじゃ! これこそが夢のお告げおつげだ!)

みそ屋の主人しゅじんは、長吉ちょーきち震えふるえているのに気づいきずい言いいいました。

「ほれほれ、こんなところに一日中立ったっているから、かぜをひいたのではないか? 体が震えふるえているぞ」

「いや、それはすまんこって。では、さいなら」

長吉ちょーきちはあいさつもそこそこに、急いいそいで村に帰りかえりました。

そして家に着くつくとすぐにクワを持ち出しもちだしてきて、裏の大きなマツの木の根元ねもとをほってみました。

すると大きなかめが三つみっつてきて、その中に金銀きんぎん・サンゴの宝物ほーもつがいっぱいつまっていたのです。

長吉ちょーきちはそのおかげで、大変たいへん

長者ちょーじゃ

になって、いつまでも楽しく暮らしくらしたという事です。

おしまい


飛騨
岐阜
乗鞍岳
ふもと
沢田
長吉
ちょう
正直
炭焼き
住む
仙人
現れる
高山
行く
立つ
聞ける
教える
たずねる
覚める
せおう
出かける
着く
売る
名前
たもと
あきらめる
しんぼう
起こる
買う
来る
通りすがり
旅人
不思議
見る
話しかける
くれる
今日
待つ
主人
寄る
言う
お前
毎日
なさる
つまる
本気
笑う
思う
出る
この間
根元
宝物
知る
バカげる
信ずる
なれる
いいかげん
覚ます
帰る
聞く
全身
震える
感じる
お告げ
気づく
ほれる
急ぐ
持ち出す
三つ
金銀
サンゴ
おかげ
大変
長者
暮らす

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021624

元:地球くん

muksi

MUKSI







Check Our Apps

download app on apple storedownload app on google play
© 2020 CopyrightiMuksiAll Rights Reserved.