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無理な願い

無理な願い

江戸小話

美人びじんとはお世辞せじにも言えいえない女が、亭主ていしゅ(ていしゅ)の浮気で苦労をして、ポックリと死んしんでしまいました。

地獄じごく(じごく)のオニたちが女をえんま大王だいおーのところに連れつれて行くと、

「えんまさまに、お願いがございます。

なにとぞ私を幽霊ゆーれいにして、しゃば(→人間にんげん住んすんでいる世界せかい)へ帰らかえらせて下さい。

憎い亭主ていしゅにたたってやらねば、死んしんでも死にしにきれません!」

えんま大王だいおーは、これを聞くきくと、

「しかしなあ。むかしから幽霊ゆーれいは、美人びじんがなるものと決まっきまっておる。

気持ちきもち分かるわかるが、その顔では無理むりじゃ」

「そっ、そんなあ・・・」

女が落ち込んおちこんでいると、気の毒きのどく思っおもったオニたちが女に耳うちをしました。

「おい。幽霊ゆーれいではなく、化け物ばけものにしてもらえ、化け物ばけものに」

それを聞いきいたえんま大王だいおー言いいいました。

「よし、化け物ばけものとしてなら、その願いねがいをかなえてやろう」

本当ほんとーですか?

この際、化け物ばけものでも何でもかまいません。

いいえ、どうせなら、ものすごい顔の化け物ばけものにしてください。

その方が、亭主ていしゅ驚かすおどろかす事が出来るできるでしょう」

「うむ、任せまかせておけ。

とびっきり、もの凄い顔の化け物ばけものにしてやる。

・・・それでは行くいくぞー。えい!」

えんま大王だいおー掛け声かけごえとともに、女は自分じぶんの家に戻っもどっていました。

(よし、亭主ていしゅ恨みうらみをはらすぞ。・・・しかし、どんな化け物ばけものになったんだろう?)

女は気になり、持っもっていた手鏡てかがみ自分じぶんの顔をてみました。

「・・・!!」

何とそこにうつっていたのは、今まで通りとーり自分じぶんの顔だったのです。

おしまい


美人
世辞
言える
亭主
ポックリ
死ぬ
地獄
大王
連れる
ござる
幽霊
人間
住む
世界
帰る
たたる
聞く
決まる
気持ち
分かる
無理
落ち込む
気の毒
思う
化け物
言う
願い
かなえる
本当
かまう
驚かす
出来る
任せる
してやる
行く
掛け声
自分
戻る
恨み
はらす
持つ
手鏡
見る
うつる
通り

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: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

20211028

元:地球くん

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