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逃げ出したすもうとり

逃げ出したすもうとり

日本の民話

むかしむかし、あるところに、とても力持ちちからもちのおじいさんがいました。

おじいさんは大きなお寺おてら釣り鐘つりがねを一人で持ち上げもちあげたり、米だわらを何びょうもかついで歩くあるく事が出来できました。

それに相撲すもー(すもう)がとても強くて、村の若者わかものたちが一度に五人かかっても、たちまち投げ飛ばさなげとばされてしまいます。

ある日の事、このおじいさんのうわさを聞いきいて、本物ほんもの相撲すもー取りがやって来やってきました。

相撲すもー取りは、田んぼたんぼでウシを使っつかっていたおじいさんにたずねました。

「おい。この村には、相撲すもーの強いじいさんがおるそうじゃが、知っしっているか?」

「はあ、まだ誰にも負けまけた事のない、強いじいさんがいますよ」

「何! 誰にも負けまけた事がないだと?! じいさんのくせして、なまいきだ。わしがひねり潰しつぶしてやる」

相撲すもー取りは、じまんの太い腕をブンブンと振り回しふりまわしました。

「ところでじいさん、その強いじいさんの家はどこだ?」

「はい、はい。今教えおしえてあげますから、ちょっと待っまってくださいよ」

おじいさんはウシの後ろうしろ付いついている、大きな土掘りほり道具どーぐをはずしました。

そしてウシをかつぎあげると、ヒョイと田んぼたんぼの外へ出しだしたのです。

「なっ???」

相撲すもー取りは、ビックリです。

それからおじいさんは、一人ではとても持ち上げもちあげられない土掘りほり道具どーぐ片手かたてでつかむと、まるで棒切れぼーぎれみたいに振っふっ言いいいました。

「ほれ、あそこに木が三本見えるみえるでしょ。その横に立ったっているわら屋根やねが、じいさんの家です」

それをて、相撲すもー取りは急に怖くなりました。

「そ、そのじいさん、そんなに相撲すもーが強いのか?」

「さあ? ついこの前は、大イノシシを片手かたて叩きはたきつぶしたそうですよ。しかし、いくら強いと言っいっても、本物ほんもの相撲すもー取りに相撲すもー勝てるかてるかどうか」

「・・・片手かたてで、大イノシシを?」

相撲すもー取りは、すっかり弱気よわきになってしまいました。

「で、でも、じいさんは、いや、そのお強いおじいさんは、家にいるかな? せっかく行っいっても、いないとガッカリするから、また今度こんど来るくる事にするよ」

するとおじいさんは、ニッコリ笑っわらって、

大丈夫だいじょーぶ。そのじいさんなら、ここにいますよ」

と、自分じぶんの顔を指さしゆびさしました。

そのとたん、相撲すもー取りはブルブルと震えふるえ出して、

「うひゃーー!」

と、あわてて逃げ出しにげだしたそうです。

おしまい


力持ち
おじいさん
お寺
釣り鐘
持ち上げる
びょう
かつぐ
歩く
出来る
相撲
すもう
若者
かかる
投げ飛ばす
聞く
本物
やって来る
田んぼ
使う
たずねる
じいさん
知る
負ける
なまる
ひねる
潰す
振り回す
教える
待つ
後ろ
付く
掘る
道具
はずす
かつぎあげる
ヒョイ
出す
片手
つかむ
棒切れ
振る
言う
ほれる
あそこ
見える
立つ
屋根
見る
イノシシ
叩き
つぶす
勝てる
弱気
行く
今度
来る
笑う
大丈夫
自分
指さす
震える
あわてる
逃げ出す

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

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「今日は何の日?」

20211028

元:地球くん

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