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やみ夜のカラス

やみ夜のカラス

日本の昔話

むかしむかし、きっちょむさんと言ういう、とてもゆかいな人がいました。

ある日の事、きっちょむさんが町へ野菜やさい売りうり行っいってみると、大工だいくの熊さんが、せがれの定坊(さだぼう)のえり首をつかんで大声おーごえでどなっています。

この熊さん、大工だいくの腕は良いのですが、とても怒りいかりっぽい人です。

えり首をつかまれた定坊は、

「ごめんなさい、ごめんなさい」

と、泣いないてあやまっていますが、熊さんは許そゆるそうとはしません。

子どもこども好きなきっちょむさんは、二人の間に割っわっては入りはいりました。

「まあまあ、熊さん。一体いったい、どうしたと言ういうんですか?」

すると熊さんは、すみでまっ黒まっくろ塗りつぶさぬりつぶされた、絵を描くえがく絹の布を見せみせて、

「きっちょむさん、これをてくれよ。わしは絵が好きすきだから、絵の先生せんせいに何かを描いえがいてもらおうと思っおもって、この絵ぎぬを買っかってきておいたんだ。すると定坊の奴が、いたずらをしてこんなにすみを塗っぬってしまったんだ。これでは使い物つかいものにならない」

「なるほど。ちょっと、見せみせてください」

きっちょむさんはその絵ぎぬを受け取っうけとって、つくづくとながめてから言いいいました。

「熊さん、定坊は、とても絵がうまいね」

「な、なんだって?」

「定坊は、いたずらをしたんじゃなくて、やみ夜やみよにカラスがいるところを描いえがいたんだよ」

「えっ? やみ夜やみよのカラスだって? ・・・なるほど、だからまっ黒というわけか。わはははははっ」

きっちょむさんのとんちに、さすがの熊さんも、お腹おなかをかかえて笑いわらい出しました。

そして、すっかり機嫌きげん直しなおした熊さんは、

「定坊、もう、やみ夜やみよのカラスを描くえがくんじゃないぞ」

と、許しゆるしてやりました。

おしまい


言う
かいな
野菜
売る
行く
大工
せがれ
つかむ
大声
どなる
怒り
泣く
あやまつ
許す
子ども
割る
入る
一体
まっ黒
塗りつぶす
描く
見せる
見る
好き
先生
思う
ぎぬを
買う
塗る
使い物
受け取る
ながめる
やみ夜
カラス
お腹
かかえる
笑う
機嫌
直す

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muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

20211028

元:地球くん

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