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おくびょうウサギ

おくびょうウサギ

世界の昔話

むかしむかし、インドの西の海岸かいがんのヤシの木の林に、ビルバという木が生えはえていました。

そこにはとてもおくびょうなウサギが住んすんで、昼寝をしながらこんなことを考えかんがえました。

「もしもこの地面じめんがわれたら、いったいぼくはどうなるんだろう?」

するとそのとき、すぐそばの地面じめんで、バシンと、ものすごい音がしました。

「そらきた! 地面じめんがとうとうわれたぞ!」

おくびょうなウサギははね起きおきて、いちもくさんに逃げ出しにげだしました。

「どうしたの? なにかあったの?」

ほかのウサギたちが聞くきくと、おくびょうなウサギはふり向きもせずに走りはしりながら答えこたえました。 「地面じめんがわれたんだ! 大急ぎおーいそぎ安全あんぜん場所ばしょ逃げるにげるんだ!」

「何と、それは大変たいへんだ!」

ウサギたちはおくびょうなウサギのあとに続いつずいて、いっせいにかけ出しました。

それをた、森や野原のはらのけものたちが、

「どうしたんだ? どうしたんだ?」

と、言いいいながら、ウサギたちのあとに続いつずいてかけ出しだしました。

ウサギの次にシカ、次に

イノシシ

、次に大シカ、次に水牛すいぎゅー(すいぎゅう)、次に野牛やぎゅー(やぎゅう)、次にサイ、次にトラ、そして最後さいごにゾウです。

おくびょうなウサギを先頭せんとーにして、それはもう大変たいへんなさわぎです。

森の奥には、一頭の大きなライオンが住んすんでいました。

ライオンは、逃げにげていくけものたちをて、

止まれとまれ止まれとまれ止まれとまれ! いったい何事なにごとだ!」

と、ものすごい声で怒鳴りどなりました。

するとみんなはびっくりして、その場に止まりとまりました。

ライオンの質問に、ゾウが答えこたえました。

「はい、地面じめんがわれたのです」

地面じめんがわれた? お前おまえはそれをたのか?」

「いいえ。わたしはトラに聞きききました」

すると、トラが言いいいました。

「わたしは、サイに聞きききました」

次に、サイが言いいいました。

「わたしは、野牛やぎゅー聞きききました」

野牛やぎゅーが、言いいいました。

「わたしは、水牛すいぎゅー聞きききました」

水牛すいぎゅーが、言いいいました。

「わたしは、大シカに聞きききました」

大シカが、言いいいました。

「わたしは、イノシシに聞きききました」

イノシシが、言いいいました。

「わたしは、シカに聞きききました」

シカが、言いいいました。

「わたしは、ウサギに聞きききました」

ウサギが、言いいいました。

「わたしたちは、先頭せんとーのウサギに聞きききました」

ライオンは、先頭せんとーのおくびょうなウサギに聞きききました。

お前おまえは、本当に地面じめんがわれるのをたのか?」

「はい、聞きききました。たしかに、バリリリッ! と地面じめんのわれる音がしました」

ていないのか? 聞いきいただけでは、あてにならない。どれ、わしが調べしらべてきてやる。みんなはここで待っまっていなさい」

大きなライオンはおくびょうなウサギを背中せなか乗せのせて風よりも速く走りはしり、ビルバの木がまじって生えはえたヤシの林に着きつきました。

「ここです。この木の下このした聞いきいたのです」

「・・・やれやれ。よくごらん。どこの地面じめん割れわれているというのだね。お前おまえ聞いきいた音というのは、これが落ちおちた音だったのではないのかね?」

ライオンはそばに落ちおちている、大きなビルバの実をころがしていいました。

「あっ。・・・そうかも、しれません」

おくびょうなウサギは、恥ずかしそうに答えこたえました。

ライオンはおくびょうなウサギを乗せのせて、大急ぎでけものたちのところへ帰りかえりました。

そして、てきたことを話しはなしました。

「いいかね。よく確かめたしかめもせずに、ほかの者が言っいっ言葉ことば信じしんじてはいけないよ」

ライオンにしかられて、けものたちはすごすごと自分じぶんたちの住みすみ家に帰っかえっていきました。

おしまい


インド
海岸
ビルバ
生える
おくびょう
ウサギ
住む
考える
地面
われる
バシン
はねる
起きる
くさる
逃げ出す
聞く
走る
答える
大急ぎ
安全
場所
逃げる
大変
続く
かける
見る
野原
のけもの
言う
出す
イノシシ
水牛
ぎゅう
野牛
最後
先頭
さわぐ
ライオン
止まれる
止まる
何事
怒鳴る
みんな
お前
バリリリッ
調べる
待つ
背中
乗せる
まじる
着く
木の下
ごらん
割れる
落ちる
ころがす
しれる
帰る
話す
確かめる
言葉
信じる
しかる
自分

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021624

元:地球くん

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