muksi - story thumb

--:-- / --:--
亡者道

亡者道

百物語

むかし、乗鞍岳のりくらだけ(のりくらだけ)の西ふもとにある千町せんじょーが原に、猟が好きすき百姓ひゃくしょー平十郎へいじゅーろー(へいじゅうろう)がいました。

平十郎へいじゅーろーは秋の刈り入れかりいれ終わるおわると、さっそく大好きだいすきな猟へと出かけでかけました。

平十郎へいじゅーろー出かけでかけ猟場りょーばは、青屋あおや(あおや)から平金(ひらがね)に通じるつーじる乗鞍岳のりくらだけのふもとの、桜が岡(さくらがおか)という亡者もーじゃ道(もうじゃみち)です。

亡者もーじゃ道とは死んしん人間にんげんあの世あのよ行くいく時に通るとーる道で、地元じもとの人は怖がっこわがってめったに近寄らちかよらないさびしいところです。

ですが平十郎へいじゅーろーは気にする様子よーすもなく、のんきにかすみアミを張っはってツグミをとっていました。

「霧がてきたな」

小屋こやの中から様子よーすていると、白い霧の中を何かが通り過ぎとーりすぎ、かすみアミの方から人の叫び声さけびごえ聞こえきこえてきました。

(いけねえ、誰か引っかかっひっかかったな)

平十郎へいじゅーろー小屋こやからてかすみアミに近づくちかずくと、何と、かすみアミに人間にんげん生首なまくびが何個もかかっていたのです。

そして生首なまくび平十郎へいじゅーろー気づくきずくと、

「・・・平十郎へいじゅーろー、・・・平十郎へいじゅーろー

と、口々くちぐち叫びさけび出しました。

びっくりした平十郎へいじゅーろーはあわてて小屋こや戻るもどると、震えるふるえる手で小屋こやの戸を閉めしめてカギをかけました。

(何なんだ、あれは?!)

腰が抜けぬけ平十郎へいじゅーろーが、その場でブルブル震えふるえていると、あの生首なまくびたちがふわふわと空中くーちゅー漂いただよいながら、

平十郎へいじゅーろー平十郎へいじゅーろー

と、言いいいつつ、小屋こやの方へと近づいちかずいてきます。

平十郎へいじゅーろーが窓の外を見るみると、空中くーちゅー浮かんうかん生首なまくびたちが平十郎へいじゅーろーてニヤリと笑いわらいました。

(神さまかみさま、仏さま、ご先祖せんぞさま。助けたすけてくだせえ〜)

生首なまくびたちはカギのかかっていない窓を口で開けるあけると、次々と小屋こやの中に入っはいってきました。

そして大口おーぐち開けあけて、平十郎へいじゅーろー襲いかかろおそいかかろうとしています。

(神さまかみさま、仏さま、ご先祖せんぞさま。助けたすけてくだせえ〜!!)

そして生首なまくびたちが平十郎へいじゅーろー噛み付こかみつこうとしたその時、生首なまくび平十郎へいじゅーろー噛み付くかみつく直前ちょくぜん動きうごき止めるとめると、いまいましそうに言いいいました。

お前おまえは三日前に、仏さまのお下がりおさがり食っくったな。・・・くやしいが、わしらでは捕えるとらえる事が出来できん」

やがて霧が晴れるはれると、恐ろしい生首なまくびたちはどこかに消えきえていました。

助かったすかっ平十郎へいじゅーろー転がるころがる様に山を降りおりて、無事ぶじ自分じぶんの家へと戻りもどりましたが、それから原因げんいん不明ふめい高熱こーねつ出しだして何日も寝込んねこんだという事です。

おしまい


乗鞍岳
ふもと
千町
好き
百姓
平十郎
刈り入れる
終わる
大好き
出かける
猟場
青屋
通じる
さくら
亡者
死ぬ
人間
あの世
行く
通る
地元
怖がる
近寄る
様子
のんき
かすみ
張る
ツグミ
出る
小屋
見る
通り過ぎる
叫び声
聞こえる
引っかかる
近づく
生首
かかる
気づく
口々
叫ぶ
あわてる
戻る
震える
閉める
かける
抜ける
空中
漂う
言う
浮かぶ
笑う
神さま
先祖
助ける
くだせる
開ける
入る
大口
襲いかかる
噛み付く
直前
動き
止める
お前
お下がり
食う
捕える
出来る
晴れる
消える
助かる
転がる
降りる
無事
自分
原因
不明
高熱
出す
寝込む

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

muksi

MUKSI







Check Our Apps

download app on apple storedownload app on google play
© 2020 CopyrightiMuksiAll Rights Reserved.