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こぼし石

こぼし石

日本の民話

むかしむかし、普門寺(ふもんじ)というお寺おてらに、

カッパ

住んすんでいました。

ここのカッパはお寺おてら小坊主こぼーずよりもずっと小さかったので、「こぼし」という名前なまえ付けつけられていました。

このこぼしは髪の毛かみのけを長くのばし、頭の上の部分ぶぶんだけがはげになっています。

カッパは頭のはげの部分ぶぶんがいつもぬれていて、もしこの頭のはげがかわくと死んしんでしまうと言わいわれています。

さて、この村には一軒だけ、ウマを飼っかっている家がありました。

村人むらびとたちはこの一頭のウマをめずらしがって、毎日まいにちたくさんの人がていました。

ある日の事、こぼしもウマを行きいきましたが、ウマはこぼしに尻をむけて知らぬ顔しらぬかおをしています。

そこでこぼしが、

「なんだ! おれがたのに知らん顔しらんかおをするとは、けしからんではないか!」

と、怒るおこると、ウマは尻をむけたまま言いいいました。

「なんだ、普門寺に住むすむカッパか」

「そうだ、こぼしだ。わかっているなら、少しはこちらをむいたらどうだ。このウマめ!」

こぼしはそう言ういうと、ウマの尻尾しっぽ引っ張りひっぱりました。

すると怒っおこったウマが、後ろ足うしろあしでこぼしをけりつけたのです。

けられたこぼしは地面じめん転がっころがって、大切たいせつな頭のはげに大けがをしてしまいました。

するとそのはげのけがから、水がポタポタと流れ落ちながれおちました。

大変たいへんだ! このままでは頭がかわいてしまう!」

こぼしはあわてて海岸かいがん行くいくと、そこに落ちおちている二つふたつの石を拾いひろいました。

そしてその石をお寺おてら持っもっ帰るかえると、頭のはげのけがの上に重ねかさね置いおいたのです。

すると傷はたちまち治っなおって、水が流れ落ちるながれおちるのが止まりとまりました。

これをていたお坊さんぼーさんが、こぼしに言いいいました。

「なんとも、けっこうな石じゃなあ。ぜひ一つひとつ残しのこしていってくれ」

そこでこぼしは一つひとつお寺おてらに、もう一つひとつはもとの海岸かいがん返しかえしました。

さて、お寺おてら残さのこされた石は不思議ふしぎなことに、時々、

「水がほしい、水がほしい」

と、言ういうそうです。

そこでこの石に水をかけてやると、石は喜んよろこん人々ひとびとを水難から守っまもってくれると言わいわれています。

おしまい


お寺
カッパ
住む
小坊主
こぼす
名前
付ける
髪の毛
のばす
部分
ぬれる
かわく
死ぬ
言う
飼う
村人
毎日
たくさん
見る
来る
行く
むける
知らぬ顔
知らん顔
けしからん
怒る
わかる
こちら
尻尾
引っ張る
後ろ足
地面
転がる
大切
ポタポタ
流れ落ちる
大変
あわてる
海岸
落ちる
二つ
拾う
持つ
帰る
重ねる
置く
治る
止まる
坊さん
けっこう
一つ
残す
返す
不思議
かける
喜ぶ
人々
守る

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「今日は何の日?」

2021624

元:地球くん

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