muksi - story thumb

--:-- / --:--
旅の泥棒

旅の泥棒

日本の民話

むかしは、お金おかね持っもっている旅人たびびとにつきまとって、すきをお金おかね盗むぬすむ

泥棒どろぼー

を『ゴマのハエ』と呼んよんでいました。

ある日の事、ある

(さむらい)が大切たいせつお金おかね隠し持っかくしもって、江戸えどから旅にました。

すると見知らぬ男がやってきて、気やすく話しかけはなしかけてきました。

「やあ、今日きょーはよい天気てんきですな。一人旅ですか? どこまで行くいくのです?」

人のよさそうな男で、とても悪人あくにんには見えみえません。

「せっしゃは、下関しものせき(しものせき)までじゃ」

「おお、そいつはよかった。実は私も下関しものせきまでまいりますゆえ、どうかお供させてくだされ」

そこで二人は同じ

宿

泊まっとまって、一緒に風呂ふろ入っはいったり、一緒に食事をとったりしました。

最初さいしょは何ともなかったのですが、大阪おーさかをすぎ、姫路ひめじをすぎ、岡山おかやまをすぎた頃、男の様子よーす(ようす)が少しずつ変わっかわってきたので、侍は思い切っおもいきって男に泥棒どろぼーではないのかとたずねました。

すると男は地面じめんに頭をこすりつけて、侍に言いいいました。

「ははーっ、言い訳はいたしません。

実はわたしは、ゴマのハエなのでございます。

お侍さまが大金たいきん持っもっていなさるとにらんで、ついてまいりました。

しかしどうやっても、どこに隠しかくしておいでかわかりませぬ。

わたしの、負けまけでございます。

もしお見逃しみのがしいただけるのでしたら、このまま退散(たいさん)いたします」

そう言っいって頭を下げるさげる男に、侍は言いいいました。

「やはり、そうであったか。

本来ほんらいなら役人やくにん(やくにん)に引き渡すひきわたすところだが、何も(ぬす)んではおらぬことだし、正直しょーじきに白状(はくじょう)したので見逃しみのがしてやろう」

「ありがとうございます。では、これにて」

と、立ち去るたちさる男を、侍は引き止めひきとめました。

「まあ、待てまて

あと一晩泊まれとまれば、次の日には下関しものせき着くつく

これも何かのえん。

宿代はせっしゃが出すだすゆえ、もう一晩ともに過ごそすごそうではないか」

「これは重ね重ね、ありがとうございます」

その晩、侍は宿につくと、今までずっと宿の人にあずけていた雨がさあまがさを、部屋へや床の間とこのま置いおいました。

あくる朝、侍が起きおきてみるとゴマのハエの男がいなくなっていました。

「さすがに、気まずくなって逃げ出しにげだしたか。まあよい、お主との旅は楽しかったぞ」

そして旅支度(たびじたく)を終えおえた侍が、ふと雨がさあまがさに手をやると、雨がさあまがさが軽くなっていたのです。

「しまった。やられた」

侍は雨がさあまがさのえに隠しかくしていた大金たいきんを、まんまと抜き取らぬきとられてしまったのでした。

おしまい


お金
持つ
旅人
つきまとう
見る
盗む
泥棒
呼ぶ
大切
隠し持つ
江戸
出る
やってくる
話しかける
今日
天気
行く
悪人
見える
下関
そいつ
まいる
泊まる
風呂
入る
最初
大阪
すぎる
姫路
岡山
様子
変わる
思い切る
たずねる
地面
こする
言う
いたす
大金
にらむ
隠す
おいで
わかる
負け
見逃し
いただける
たいす
下げる
本来
役人
引き渡す
盗る
正直
見逃す
立ち去る
引き止める
待つ
着く
出す
過ごす
あずける
雨がさ
部屋
床の間
置く
寝る
起きる
逃げ出す
びじたく
終える
しまう
抜き取る

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

muksi

MUKSI







Check Our Apps

download app on apple storedownload app on google play
© 2020 CopyrightiMuksiAll Rights Reserved.