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水晶箱に入ったネズミ

水晶箱に入ったネズミ

世界の昔話

むかしむかし、ある国に、とても貧しい石切り職人しょくにんのおじいさんがいました。

おじいさんは石を切っきったり石を磨いみがいたりと、毎日まいにちせっせと働きはたらきましたが、暮らしくらしは少しも楽になりません。

ある日の事、おじいさんがいつもの様に石を磨いみがいていると、一匹のネズミが仕事場しごとば入っはいってきました。

そしてネズミがおじいさんの足元あしもと駆け抜けかけぬけた時、キラリと何かが光りひかりました。

「おや? 何だろう?」

てみると、何とネズミがお金おかねをくわえているではありませんか。

おじいさんは驚いおどろいて、ネズミに声をかけました。

お金おかねなどくわえて、どこへ行くいくのかね?」

するとネズミはペコリと頭を下げるさげると、お金おかねを下に置いおいてていねいに頼みたのみました。

お腹おなか空いあいて、死にしにそうなのです。どうかこのお金おかねで、食べ物たべもの買っかって来て下さい」

「それはいいが、このお金おかねはどこから持っもって来たんだい? まさか、人から盗んぬすんで来たのかい?」

「いいえ。西に行くいくと誰も住んすんでいない古いお屋敷やしきがあるのですが、そこの蔵でお金おかね詰まっつまったかめを見つけみつけたのです。

これからは毎日まいにちお金おかねを一枚ずつ運んはこんできますから、わたしには肉を一切れ下さい。

残りのこりはおじいさんの、好きすきな物を買っかって下さい」

「よし、わかった。わしも食べるたべる物がなくて困っこまっていたところだ。助かるたすかるよ」

おじいさんはお金おかね受け取るうけとると、さっそく買い物に出かけでかけました。

次の日からネズミは毎日まいにちお金おかねをくわえてやって来るようになりました。

おじいさんはお金おかね受け取るうけとると買い物に出かけでかけて、ネズミと仲良く食べ物たべもの分け合いわけあいました。

ところがある日、大変たいへんな事がおこりました。

ネズミがネコに、捕まっつかまってしまったのです。

「ネコさん、どうか、わたしを食べたべないで下さい」

「嫌だね。おれは腹ぺこはらぺこなんだ」

「では、これから毎日まいにち、あなたに肉を差し上げさしあげますから、どうか命だけは助けたすけて下さい」

「肉を毎日まいにちか。よし、いいだろう」

ネズミは約束通り、おじいさんから肉を受け取るうけとるとネコに半分はんぶんやりました。

それから何日かして、ネズミはまた別のネコに捕まっつかまってしまいました。

ネズミはそのネコとも、同じ約束をしてしまいました。

これでネズミの食べるたべる肉はなくなってしまい、ネズミはだんだんやせていきました。

そしてとうとうネズミは骨と皮だけになってしまったので、おじいさんが心配して尋ねたずねました。

「ネズミくん。毎日まいにち食べ物たべもの分けわけているのに、どうしてそんなにやせたんだい? わけがあるなら、話しはなしてごらん」

そこでネズミは、ネコに捕まっつかまって肉を分けわけてやっている事を話しはなしました。

「そうか、そんなひどい事になっていたのか。・・・よし、わしに任せまかせておきなさい」

おじいさんはそう言ういうと、仕事場しごとばから透明とーめい水晶すいしょー出来できた石の箱を持っもってきました。

「さあ、この箱に入りはいりなさい。そしてネコがやって来やってきたら、ネコに嫌な事を言っいってうんと怒らおこらせてやりなさい。いいね」

「はい、おじいさんの言ういう通りとーりにします」

ネズミが水晶すいしょーの箱に入っはいっ待っまっていると、やがてネコたちがやって来やってきました。

「おい、早く肉を寄こせよこせ

「そうだ、何をぐずぐずしている」

ネコたちはネズミにそう言いいいましたが、ネズミはネコにアカンベーをして言いいいました。

「嫌だね。誰が肉をやるものか。お腹おなか空いあいているのなら、ミミズでも食べるたべるがいいさ」

「何だと!」

生意気なまいきなネズミめ! こらしめてやる!」

ネコたちは怒っおこって、ネズミに飛びかかりとびかかりました。

そして鋭い牙をむき出しむきだしにすると、ネズミに噛みついかみついたのです。

しかしネズミは固い水晶すいしょーの箱の中にいるので、何をされても平気へいきです。

そのうちに水晶すいしょーの箱に噛みついかみついたネコのキバが、ポキリと折れおれてしまいました。

「なんだ?!」

びっくりしたネコは、今度こんどは鋭い爪を出しだしてネズミに襲いおそいかかりましたが、これも水晶すいしょーの箱にはじかれて、ネコの爪もポキリと折れおれてしまいました。

「わあ、大切たいせつな牙と爪が!」

武器ぶき二つふたつとも失っうしなったネコたちは泣きなきながら逃げにげて行き、二度とネズミの前には現れあらわれませんでした。

こうしてネコを退治したネズミは、それからもおじいさんと仲良く幸せしあわせ暮らしくらしたということです。

おしまい


職人
おじいさん
切る
磨く
毎日
働く
暮らし
ネズミ
仕事場
入る
足元
駆け抜ける
光る
見る
お金
くわえる
驚く
かける
行く
ペコリ
下げる
置く
ていねい
頼む
お腹
空く
死ぬ
食べ物
買う
持つ
盗む
住む
屋敷
詰まる
見つける
運ぶ
残り
好き
わかる
食べる
困る
助かる
受け取る
出かける
分け合う
大変
おこる
捕まる
腹ぺこ
あなた
差し上げる
助ける
半分
なくなる
やせる
尋ねる
分ける
話す
ごらん
任せる
言う
透明
水晶
出来る
やって来る
怒る
通り
待つ
寄こす
アカンベー
ミミズ
生意気
こらしめる
飛びかかる
むき出し
噛みつく
平気
折れる
今度
出す
襲う
はじく
大切
武器
二つ
失う
泣く
逃げる
現れる
幸せ
暮らす

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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