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ほら吹き男爵 イノシシの親子

ほら吹き男爵 イノシシの親子

世界の昔話

わがはいは、ミュンヒハウゼン男爵だんしゃく(だんしゃく)。

みんなからは、『ほらふき男爵だんしゃく』とよばれておる。

今日きょーは、すこし良い話を聞かきかせてやろう。

ある深い森の中で、わがはいはイノシシの親子おやこ見つけみつけた。

「これは、よい獲物えものだ」

イノシシの肉は食べるたべると体が温まるあたたまるので、寒い冬にはもってこいだ。

わがはいはすぐに鉄砲てっぽー構えるかまえると、狙いねらい付けつけ引き金ひきがね引いひいた。

ズトーン!

しかし名人めいじんでも、時には失敗をする。

鉄砲てっぽーの玉はどこかへと飛んとんで行き、その音にびっくりしたイノシシの子が一目散いちもくさん逃げにげて行った。

だが、なぜか母親ははおやの方はそこに立ち止まったちどまったまま、一歩も動こうごこうとしない。

「はて、なぜ逃げにげないのだろう? ・・・おや?」

よく見るみると、この母親ははおやは目が見えみえず、口にイノシシの子の尻尾しっぽ切れはしきれはしをくわえていたのだ。

イノシシの子は自分じぶん尻尾しっぽを目の見えみえない母親ははおやにくわえさせて道案内をしていたのだが、どうやらわがはいのはずれ玉が、そのイノシシの子の尻尾しっぽの中ほどを切っきってしまったらしい。

だから母親ははおやは、動くうごく事が出来できないのだ。

「ああ、何と美しい、親子おやこ愛情あいじょーだ」

わがはいの目から、思わず涙がポロリとこぼれた。

「まったく、玉が当たらあたらなくて良かったわい」

もしも親子おやこのどちらかに玉が当たっあたっていたら、残っのこった方から残酷ざんこく人間にんげんとうらまれたに違いちがいない。

「おふくろさん。おどかして、すまなかった。もう二度と狙わねらわないから、元気げんき暮らせよくらせよ

わがはいは、まだ食べたべていないお昼おひるのお弁当べんとー母親ははおやの前に置くおくと、その場を後にした。

そして、やがて戻っもどってきたイノシシの子と母親ははおやは、わがはいのお弁当べんとーをおいしそうに食べるたべると、母親ははおやは短くなったイノシシの子の尻尾しっぽを再びくわえて、森の中へと入っはいって行った。

親子おやこの愛はこの世このよでもっとも美しい物で、なんびともそれを引き離しひきはなしてはいけない』

これが、今日きょーの教訓だ。

では、また次の機会きかいに、別の話をしてやろうな。

おしまい


わがはい
男爵
しゃく
みんな
今日
聞く
イノシシ
親子
見つける
獲物
食べる
温まる
もってこい
鉄砲
構える
狙い
付ける
引き金
引く
ズトーン
名人
飛ぶ
一目散
逃げる
母親
立ち止まる
動く
見る
見える
尻尾
切れはし
くわえる
自分
はずれ
切る
出来る
愛情
こぼれる
当たる
どちら
残る
残酷
人間
うらむ
違い
おふくろ
おどかす
狙う
元気
暮らせる
お昼
弁当
置く
戻る
入る
この世
なんびと
引き離す
機会
してやる

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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