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娘の骸骨(ガイコツ)

娘の骸骨(ガイコツ)

百物語

むかしむかし、お酒好きさけずきのおじいさんが、お酒を持っもっ浜辺はまべへ散歩に出かけでかけました。

おじいさんは浜辺はまべでちょうど良い大きさの石を見つけるみつけると、そこに腰をかけてお酒を取り出しとりだしました。

天気てんきも良いし、ながめも良い。今日きょーはここらで、一杯やるか」

そして飲みのみ始めて良い気分きぶんになったおじいさんが、ふと足元あしもと見るみると、ガイコツが転がっころがっていたのです。

「これはこれは、いかなる人のガイコツかは知らしらぬが、お前おまえさんも一杯やりなされ」

おじいさんはガイコツにお酒をそそぎかけると、陽気よーきに歌を歌っうたって楽しい時間じかん過ごしすごしました。

やがて酒を飲みのみ尽くしたおじいさんが帰ろかえろうとすると、後ろうしろから声をかける者がありました。

「もし、おじいさま、ちょっと待っまって下さい」

おじいさんが振り返るふりかえると、十七、八歳の美しい娘が立ったっていました。

娘は、おじいさんににっこり微笑んほほえん言いいいました。

今日きょーはおじいさまのおかげで、本当に楽しかったです。よければ、お礼をしたいと思いおもいます」

おじいさんは、首を傾げかたげました。

「はて? こんな美しい娘さんに知り合いしりあいは無いし、お礼をされる様な事は何もしとらんぞ。

・・・ははーん、さてはお前おまえ、キツネだな」

「いいえ。

おじいさま、よく聞いきいてください。

わたしは三年前のちょうど今頃いまごろ、川で溺れおぼれ死んしんでしまい、そのまま海に流さながされて、この砂浜すなはまたどり着いたどりついたのです。

この月の二十八日は、わたしの三年忌さんねんきで、家で法事ほーじがあります。

その日にお礼をしますから、その日は必ずここにてください」

「なるほど。

あんたは、あのガイコツであったか。

よし、わかった。

二十八日に、また来よこよう」

おじいさんは娘と約束をすると、帰っかえって行きました。

二十八日になりました。

おじいさんが浜辺はまべやって来るやってくると、先に待っまっていた娘がおじいさんを隣村りんそんの大きな屋敷やしきに案内しました。

その屋敷やしきでは娘の言葉ことば通り、法事ほーじ行わおこなわれています。

見知らぬおじいさんがやって来やってきた事に気づいきずい屋敷やしき主人しゅじんが、おじいさんに尋ねたずねました。

「あの、あなたは、どこのどなたさまですか?」

「ああ、わしはこの娘に連れつれられて・・・。おや?」

おじいさんは娘を振り返りふりかえりましたが、娘の姿は消えきえていました。

そこでおじいさんは、今までの事を家の主人しゅじん話しはなし聞かきかせました。

すると家の主人しゅじん驚いおどろいて、おじいさんに頼みたのみました。

「それは間違いまちがいなく、わたしの娘です。ぜひ、その浜辺はまべへ案内してくだされ」

そこでおじいさんは、屋敷やしきの人たちをあの浜辺はまべへ案内してやりました。

ガイコツを主人しゅじんは一目で娘に間違いまちがいないといって、娘の骨を持ち帰るもちかえると改めて法事ほーじやり直しやりなおしました。

そしておじいさんは主人しゅじんからたくさんのお礼をもらって、大好きだいすきなお酒を思う存分飲むのむ事が出来できたそうです。

おしまい


酒好き
おじいさん
持つ
浜辺
出かける
見つける
かける
取り出す
天気
ながめる
今日
ここら
飲む
気分
足元
見る
ガイコツ
転がる
知る
お前
そそぐ
陽気
歌う
時間
過ごす
帰る
後ろ
待つ
振り返る
立つ
微笑む
言う
おかげ
思う
傾げる
知り合い
しとる
聞く
今頃
溺れる
死ぬ
流す
砂浜
たどり着く
三年忌
法事
来る
あんた
わかる
やって来る
隣村
屋敷
言葉
行う
気づく
主人
尋ねる
あなた
どなた
連れる
消える
話す
驚く
頼む
間違い
持ち帰る
やり直す
たくさん
もらう
大好き
出来る

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

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「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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