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山姥と名刀

山姥と名刀

百物語

むかしむかし、ある村に、隼助(はやすけ)という若者わかもの住んすんでいました。

とても貧乏びんぼー若者わかものでしたが、隼助の家には先祖せんぞ立派りっぱ手柄てがら立てたてて、

殿さまとのさま

から褒美ほーびにもらった『鬼殺し』と呼ばよばれる

名刀めいとー

(めいとう)が家宝かほーとして伝わっつたわっています。

ある日の事、隼助が山に山ブドウやアケビを取りとり出かけるでかけると、アケビのつるで編(あ)んだ大きな大きなカゴが落ちおちていました。

「おお、これはちょうどいい」

隼助はその大きなカゴに、ブドウやアケビをたくさん入れいれて山を下りおりました。

その夜の事です。

山の方から、

ドシン! ドシン!

と、不気味ぶきみ地響きじひびきが隼助の家に近づいちかずいて来ました。

そして地響きじひびきが隼助の家の前で止まるとまると、

ドンドンドン! ドンドンドン!

と、家の戸が叩かたたかれて、雷の様な大声おーごえ叫びさけびました。

「隼助! わしのぞうりを返せかえせ! わしのぞうりを返せかえせ!」

隼助は、ブルブルと震えふるえながら答えこたえました。

「何の事だ。おら、人のぞうりなぞ盗らとらねえぞ」

「うそをつくな! おらの干しほしておいたぞうりの片方かたほーを、山から持っもって行ったでねえか。返せかえせ!」

雷の様な大声おーごえはそう言ういうと再び家の戸を叩きはたきますが、家の中には入っはいってこようとはしません。

大声おーごえに山から持っもって行ったと言わいわれて、隼助は山で拾っひろった大きなカゴを思い出しおもいだしました。

「ぞうりは知らしらねえが、山で拾っひろった物なら家の裏に干しほしてある。欲しければ、とっとと持っもって行け」

「家の裏? ・・・ああ、ここにあったか」

雷の様な大声おーごえはそう言ういうと、地響きじひびき立てたてながら山へと帰っかえって行きました。

翌朝よくあさ、隼助が家の外に見るみると、大きな足跡あしあとが山まで続いつずいていました。

その大きな足跡あしあとは、昨日きのー山で拾っひろった大きなカゴと同じくらいの大きさです。

「この大きな足跡あしあとは、

山姥やまんば

(やまんば)に違いちがいねえ!

するとあの大きなカゴは、山姥やまんばのぞうりだったのか

・・・それにしてもあの山姥やまんば、どうして家の中に入っはいってこなかったのだろう? 」

隼助が山姥やまんば襲わおそわれなかったのは、山姥やまんばが隼助の家に伝わるつたわる名刀めいとー恐れおそれて、家に入るはいる事が出来できなかったからと言わいわれています。

おしまい


若者
住む
貧乏
先祖
立派
手柄
立てる
殿さま
褒美
もらう
呼ぶ
名刀
いとう
家宝
伝わる
ブドウ
アケビ
取る
出かける
落ちる
たくさん
入れる
下りる
不気味
地響き
近づく
止まる
叩く
大声
叫ぶ
ぞうり
返す
震える
答える
盗る
干す
片方
持つ
たでる
言う
入る
拾う
思い出す
知る
帰る
翌朝
出る
見る
足跡
続く
昨日
山姥
違い
襲う
恐れる
出来る

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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