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七月七日のカッパ

七月七日のカッパ

日本の民話

むかしむかし、仕事で旅にていた男が、もうすぐ奥さんおくさん子どもこども生まれるうまれる言ういうので、急いいそいで家に帰ろかえろうとしていました。  そして、あと山を一つひとつ越えれこえれ自分じぶんの村というところで、日が暮れくれてしまったのです。 「しまったな。こんなところで足止めとは」  仕方しかたなく男は、道のわきにあるお堂に泊まるとまる事にしました。

さて、その真夜中まよなかの事、  パッカ、パッカ、パッカ・・・。 と、遠くとーくからやって来るやってくる馬のひづめの音に、男は目を覚ましさましました。 (誰じゃ、こんな時間じかんに)  それがお堂の前どーのまえ止まっとまったかと思うおもうと、こんな話し声はなしごえ聞こえきこえて来たのです。 「おい、どうした? はやくしないと、もうすぐ村のお産だよ」 「それがな、今夜こんやお客おきゃくてるから、行けいけねえんだ」 「そうか。なら、一人で行っおこなって来るわ」  誘いさそいた声はそう言ういうと、  パッカ、パッカ、パッカ・・・。 と、馬のひづめの音とともに、遠ざかっとーざかって行きました。  このやりとりを聞いきいて、男は思いおもいました。 (これは、どこかの村で子どもこども生まれるうまれるので、よそのお堂の神さまかみさまがこのお堂の神さまかみさま呼びよびたんだな。  すると、お客おきゃくてるというのは、おらの事か。  もしかすると子が生まれるうまれるというのは、おらの家かもしれんぞ)

やがて空が白みしらみはじめた頃、また馬のひづめの音がやって来やってきました。 「いま、帰っかえって来た。お産は、無事ぶじ終わっおわったぞ」 「それは、ごくろうさん。で、お産はどこの家じゃ?」 「ああ、この山を越えこえた手ところの・・・」 と、声が説明したのは、やはり男の村でした。 (やっぱり、おらの子じゃ)  男はドキドキしながら、耳をすましました。 「で、どっちが生まれうまれたんじゃ?」 「男の子おとこのこじゃ」  それを聞いきいた男は、大喜びよろこびです。 (男の子おとこのこ! 妻よ、でかした! よくぞ、男の子おとこのこ産んうんでくれた!) 「それで、寿命じゅみょーはどうじゃ?」 (なに、寿命じゅみょーじゃと?) 「ああっ、七つななつの年、七月しちがつ七日に、カッパに命を取らとられるまでじゃ」 「わかった。七ならびのカッパじゃな」  話を聞いきいた男はお堂を飛び出すとびだすと、わき目わきめもふらずに山を越えこえて家にたどり着きたどりつきました。  するとやはり、男の子おとこのこ生まれうまれていたのです。 「あのお堂の話は、本当ほんとーだった。するとこの子は、七つななつの年の七月しちがつ七日にカッパに命を・・・」  その日から男は、子どもこどもが七歳になってもカッパに命を取らとられない様にと、毎日まいにち、水の神さまかみさまにお願いをしました。

やがて男の子おとこのこ七つななつの年になった七月しちがつ六日の晩、男の夢枕ゆめまくら白髪はくはつのおじいさんが現れあらわれてこう言っいったのです。 「明日あした七月しちがつ七日、お前おまえ息子むすこは川へ遊びあそび行くいくだろう。  だが、それを止めとめてはならん。  たとえ止めとめても、他の場所ばしょで命を落とすおとすだけだ。  それより餅をついて、子どもこども持たもたせてやれ。  その餅をカッパにやれば、お前おまえ息子むすこ襲うおそう事はないかもしれん」  それを聞いきいた男は、さっそくたくさんの餅をついて、息子むすこ近所きんじょ子どもこどもたちに渡しわたしました。  そして餅を川へ流しながして、カッパと水の神さまかみさま差し上げるさしあげる様にと頼んたのんだのです。

まもなく子どもこどもは、何事なにごともなかったように笑顔えがお帰っかえってきました。  そして、男に言いいいました。 「父ちゃんとーちゃん言わいわれた様に、あの餅を川に流しながしたよ。  そして、おいらが川で水浴びみずあびをしていたら、白髪はくはつのじいさまがて、 『これは、餅の礼だ』 と、言っいって、この木の札を父ちゃんとーちゃん渡せわたせって」  子どもこどもはそう言っいって、男に木の札を差し出しさしだしました。  男がその木の札をてみると、そこにはこう書かかかれてありました。 《餅のおかげで、カッパとは話がついた。よって寿命じゅみょーを、七十二までのばす》  七十二歳と言えいえば、当時とーじではとても長生きです。

それから男の息子むすこは、本当に七十二歳まで元気げんき生きいきたという事です。

おしまい


出る
奥さん
子ども
生まれる
言う
急ぐ
帰る
一つ
越える
自分
暮れる
しまう
仕方
泊まる
真夜中
パッカ
パッカ・・・
遠く
やって来る
づめの
覚ます
時間
堂の前
止まる
思う
話し声
聞こえる
今夜
お客
来る
行ける
行う
誘い
遠ざかる
やりとり
聞く
神さま
呼ぶ
しれる
白む
無事
終わる
ところ
すます
どっち
男の子
喜び
でかす
産む
寿命
七つ
七月
カッパ
取る
わかる
ならぶ
飛び出す
わき目
たどり着く
本当
毎日
夢枕
白髪
おじいさん
現れる
明日
お前
息子
遊び
行く
止める
場所
落とす
持つ
襲う
たくさん
近所
渡す
流す
差し上げる
頼む
何事
笑顔
父ちゃん
おいら
水浴び
渡せる
差し出す
見る
書く
おかげ
のばす
当時
元気
生きる

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: N4

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「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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