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座敷童(ざしきわらし)

座敷童(ざしきわらし)

百物語

むかしむかし、ある春の夕暮れゆーぐれ川べりかわべりに、おかっぱ頭の愛らしい二人の女の子おんなのこ座っすわっていました。

そこを通りとーりかかった若者わかものが、二人のさびしそうな様子よーすと、手に持っもっている朱塗りのお膳(ぜん)を不思議ふしぎそうにくらべながら、

お前おまえたち、どこからて、どこへ行くいくのだ?」

と、たずねると、女の子おんなのこは声をそろえて、

山口やまぐちの孫左衛門さえもん(まござえもん)のところから、気仙けせん(けせん)の稲子いなご沢(いなごさわ)へ行くいくところ」

と、答えこたえます。

「孫左衛門さえもん? あの金持ちかねもちのか? して、何で家をたのだ?」

「あの家は、もうすぐつぶれるからよ」

女の子おんなのこはそう言っいって、若者わかもの見上げみあげます。

それを聞いきい若者わかものは、この女の子おんなのこたちの正体しょーたい気づききずきました。

(この女の子おんなのこたちは、あの有名ゆーめい座敷ざしき(ざしき)わらしに違いちがいない。座敷ざしきわらしがていったとなると、山口やまぐちの孫左衛門さえもんは、もうお終いだ。そして次の長者ちょーじゃは、気仙けせん(けせん)の稲子いなご沢の者に違いちがいない)

それからまもなく、孫左衛門さえもん一族いちぞくは、キノコの毒にあたって死に絶えしにたえたのです。

その頃、稲子いなご沢に住むすむ働き者はたらきもの百姓ひゃくしょーで、あずか治右衛門えもん(よじうえもん)という男が不思議ふしぎな夢をました。

夢枕ゆめまくらに、白い装束しょーぞくのおじいさんが立ったって、

「これからすぐに旅に出よでよ。山を越えこえて川を渡りわたり野原のはら行くいくと古い館の跡がある。そこに咲いさいている三十三の花をつけた山百合やまゆり(やまゆり)の根元ねもとに、お前おまえ幸運こーうん埋まっうまっておるぞ」

と、告げつげたのです。

目を覚ましさましあずか治右衛門えもんは、

(秋の終わりおわりに、百合の花が咲いさいているのも妙な話しはなしだが)

と、思いおもいながら、それでも馬を引いひい出かけでかけていきました。

山を越えこえ北上川きたかみがわ(きたがみがわ)を舟で渡りわたり、みぞれまじりの北風きたかぜ吹き荒れるふきあれる野原のはら行くいくと、急に馬が立ち止まりたちどまりました。

見れみれ足元あしもとに、三十三の花をつけた山百合やまゆりの花が咲いさいています。

「これだな!」

そこで花の根元ねもと夢中むちゅー掘るほると、黄金おーごんがぎっしりつまったつぼが七つななつてきたのです。

あとから知っしったのですが、そこは、生城寺館てらだて(しょうじょうじだて)の跡地あとちだったそうです。

こうして長者ちょーじゃになったあずか治右衛門えもんの家には、あの座敷ざしきわらしの一人が住みついすみついて、家はますます栄えさかえました。

それから長い年月としつき過ぎすぎた、ある雪の朝、長者ちょーじゃ使用人しよーにんの一人が、おかっぱ頭の可愛い女の子おんなのこ長者ちょーじゃの家からて行くのをたそうです。

すると見るみるまに長者ちょーじゃの家は傾いかたむいて、哀れあわれ最後さいご迎えむかえたということです。

おしまい


夕暮れ
川べり
かっぱ
女の子
座る
通る
若者
様子
持つ
不思議
見る
くらべる
お前
来る
行く
たずねる
そろえる
山口
左衛門
ざえもん
気仙
けせる
稲子
いなご
答える
金持ち
出る
つぶれる
言う
見上げる
聞く
正体
気づく
有名
座敷
違い
長者
一族
キノコ
死に絶える
住む
働き者
百姓
与る
衛門
よじる
夢枕
装束
おじいさん
立つ
越える
渡る
野原
咲く
つける
山百合
根元
幸運
埋まる
告げる
覚ます
終わる
話す
思う
引く
出かける
北上川
まじる
北風
吹き荒れる
立ち止まる
足元
夢中
掘る
黄金
つまる
七つ
知る
寺館
跡地
住みつく
栄える
年月
過ぎる
使用人
傾く
哀れ
最後
迎える

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

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「今日は何の日?」

2021624

元:地球くん

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