muksi - story thumb

--:-- / --:--
あまいあめのあめ

あまいあめのあめ

世界の昔話

むかしむかし、インドのある村に、ラクシュミとラーマという姉弟が住んすんでいました。

姉のラクシュミは十二歳で、弟のラーマは八歳です。

かわいそうな事に姉弟のお父さんおとーさんお母さんおかーさんも病気で死んしんでしまい、二人に残さのこされたのは庭のある家と、ほんの少しのお金おかねだけです。

ラクシュミは村の家々いえいえのお手伝いてつだいをして、わずかなお金おかねをもらうことにしたのですが、それだけではその日の食べ物たべもの買うかうだけでお金おかね無くなっなくなってしまいます。

そこでラクシュミは、弟のラーマに言いいいました。

「ねえ、ラーマ。

これからは庭に野菜やさいをつくって、市場しじょー売りうり行きいきましよう。

この家の土地とちはとってもいい土だって、お母さんおかーさん言っいっていたから」

すると弟は、こう答えこたえました。

「いいけど、おやつにアメを買っかっておくれよ」

そこで姉は家にあるお金おかねかき集めるかきあつめると、市場しじょー行っいっ野菜やさいの種とアメを買っかって来ました。

そして二人は、庭を耕したがやし始めました。

でも小さな庭でしたから、子どもこどもでもそんなに時間じかんはかかりません。

もう少しで、耕したがやし終わる時、

カキン!

と、クワに何か固い物が当たっあたった様な音がしました。

「何だろう?」

二人が掘っほってみると、何と金貨きんか宝石ほーせきがたくさん入っはいったつぼがてきたではありませんか。

「すごい・・・」

姉は驚きおどろき余りあまり、それ以上の言葉ことばません。

これだけあれば、一生いっしょー食べるたべるには困らこまらないでしょう。

弟は大喜びよろこび駆け出しかけだしながら、言いいいました。

「すごいよ! ぼくたちは大金持ちおーがねもちだ! さっそく、みんなに自慢しなくちゃ!」

「・・・えっ? あっ、言いふらしいーふらしては駄目だめよ!」

姉はあわてて弟を止めよとめようとしましたが、もう弟の姿はありません。

大変たいへんだわ!

ラーマの事だから、村中むらなか宝物ほーもつの事をしゃべってしまう。

そうしたら欲張りよくばり大人おとなたちがやって来やってきて、この宝物ほーもつを横取りしてしまうかもしれない。

どうしよう?

何か良い方法ほーほー・・・。そうだわ!」

かしこい姉は急いいそいでつぼを取り出すとりだすと、だれにも見つからみつからない場所ばしょ隠しかくしました。

そしてつぼがあった穴を埋めうめ平らたいらにすると、そこに野菜やさいの種をまいて水をやりました。

それから買っかってきたアメを鍋に入れいれて、水と一緒に溶かしとかしました。

さて、しばらくして戻っもどってきた弟は村中むらなか走り回っはしりまわっ疲れつかれたのか、庭のマンゴーの木の下このしたのベッドでたちまちてしまいました。

姉は溶かしとかしたアメをおわんに入れいれてマンゴーの木に登るのぼると、上からパラパラと振りまきふりまきました。

溶けとけたアメは太陽たいよーの光にキラキラと輝きかがやきながら、弟のまわりに降り注ぎふりそそぎます。

アメをまき終えた姉は、木から下りるおりると弟に言いいいました。

「ラーマ、ラーマ、起きおきてよ。空からアメの雨が降っふってきたのよ」

「えっ?!」

弟はびっくりして目を覚ますさますと、手に付いついたアメをなめながら言いいいました。

本当ほんとーだ。この雨、とっても甘いや」

うれしそうに手をなめる弟に、姉は言いいいました。

「さあ、アメの雨でべたべただから、はやく水浴びみずあびをしていらっしゃい」

「はーい」

そして弟が水浴びみずあび出かけでかけたすきに、姉は降らしふらしたアメの雨をきれいに拭き取りふきとりました。

ちょうどその時、大勢たいせい村人むらびとたちが二人の家にやってきたのです。

(何とか、間にあっまにあったわね)

姉は何食わくわぬ顔で、村人むらびとたちを出迎えでむかえました。

「あら? みなさんおそろいで、どうしたのですか?」

すると村人むらびとたちは、口々くちぐち言いいいました。

「宝がたんだってな。てきた宝を見せみせてくれよ」

「かわいいラクシュミ、ラーマ。わたしはあんたたちの遠い親戚しんせきだよ。だから宝物ほーもつをわけておくれ」

「その宝は、おれが以前いぜん埋めうめた物だ。早く返しかえしてくれ!」

「宝は王さまおーさまの物だ。ネコババすると、死刑しけいだぞ」

村人むらびとたちは、自分勝手じぶんがってな事を言い出しいーだします。

でも姉は慌てるあわてることなく、不思議ふしぎそうな顔で言いいいました。

「まあ、うちのラーマが宝がたと言っいったのですか?

でもみなさん、あわてんぼうですね。

ラーマがどんなにおしゃべりで、ある事ない事何でも言いふらすいーふらすのはご存じごぞんじでしょう?」

ちょうどそこへ水浴びみずあび終えおえた弟がやってきたので、姉は弟に言いいいました。

「ラーマ、今日きょー何があったのか、お姉ちゃんねーちゃん話しはなしてごらんなさい」

すると弟は、得意とくいになって言いいいました。

「うん。今日きょー、ぼくとお姉ちゃんねーちゃんが畑を耕したがやしていたら、ものすごい宝物ほーもつてきたんだよ」

「それから?」

「うん。それから、さっきお昼寝をしていたら、空からアメの雨が降っふってきたんだ。とっても甘かったよ」

それを聞いきい村人むらびとは、弟に尋ねたずねました。

「空から、アメの雨が降っふってきたって?!」

「うん、そうだよ。甘いアメの雨が空から降っふってきたんだ」

それを聞いきいたみんなは、ゲラゲラと笑いわらい出しました。

「あははははっ。ラクシュミの言ういう通りとーり、おれたちはあわてんぼうだったよ」

「そうねえ、まさかこんなところに、宝物ほーもつがあるわけがないものね」

「馬鹿馬鹿しい。帰ろかえろう、帰ろかえろう」

そう言っいって、村人むらびとたちは帰っかえって行きました。

その後そのご、姉は隠しかくしておいた宝を村人むらびと怪しまあやしまない程度ていどに少しずつ取り出しとりだし使いつかい、二人とも末永く幸せしあわせ暮らしくらしたということです。

おしまい


インド
ラクシュミ
ラーマ
住む
かわいそう
お父さん
お母さん
死ぬ
残す
お金
家々
手伝い
もらう
食べ物
買う
無くなる
言う
野菜
つくる
市場
売る
行く
土地
答える
おくれる
かき集める
耕す
子ども
時間
かかる
カキン
当たる
掘る
金貨
宝石
たくさん
入る
出る
驚き
余り
言葉
一生
食べる
困る
喜び
駆け出す
大金持ち
みんな
言いふらす
駄目
あわてる
止める
大変
村中
宝物
しゃべる
欲張り
大人
やって来る
しれる
方法
急ぐ
取り出す
見つかる
場所
隠す
埋める
平ら
入れる
煮る
溶かす
戻る
走り回る
疲れる
マンゴー
木の下
ベッド
寝る
おわん
登る
振りまく
溶ける
太陽
輝く
まわり
降り注ぐ
下りる
起きる
降る
覚ます
付く
なめる
本当
水浴び
出かける
降らす
きれい
拭き取る
大勢
村人
やってくる
間にあう
食う
出迎える
みなさん
口々
見せる
あんた
親戚
おくる
以前
返す
王さま
死刑
自分勝手
言い出す
慌てる
不思議
ご存じ
終える
今日
姉ちゃん
話す
ごらん
なさる
得意
聞く
尋ねる
笑う
通り
帰る
その後
怪しむ
程度
使う
幸せ
暮らす

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021920

元:地球くん

muksi

MUKSI







Check Our Apps

download app on apple storedownload app on google play
© 2020 CopyrightiMuksiAll Rights Reserved.