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古木の血

古木の血

日本の民話

むかしむかし、三重みえのある村の長者ちょーじゃが庭に涼んすずんでいると、西の空が明るく光り輝いひかりかがやいているのが見えみえました。

「はて。あれは、何の光じゃろうか?」

不思議ふしぎ思っおもっ長者ちょーじゃ行っおこなってみると、となり村とのさかいにある小さな湖に枯れ木かれき浮いういていて、それがまばゆい光を放っはなっているのでした。

「これは湖の底にあるという、竜宮りゅーぐー御殿ごてん使わつかわれている木の一部いちぶにちがいない」

長者ちょーじゃ枯れ木かれきを湖から引き上げるひきあげると木は光らひからなくなりましたが、長者ちょーじゃはそれを家に持っもっ帰っかえっ大切たいせつにしました。

それからしばらくたったある日、旅の途中とちゅー弘法大師こーぼーだいし(こうぼうだいし)が、この村を通りかかりとーりかかりました。

大師だいしたことを知っしっ長者ちょーじゃは、大師だいし自分じぶん屋敷やしき招いまねいてもてなすと、あの光るひかる枯れ木かれきの話をしました。

すると大師だいしは、床の間とこのま置かおかれていた枯れ木かれきをじっと見つめみつめ言いいいました。

確かたしかに、この木からは、ただならぬ力を感じるかんじる

もしよろしければ、この木で地蔵じぞー菩薩ぼさつ(じぞうぼさつ)の像を彫りほりたいと思うおもうが、いかがであろうか」

「それはそれは、まことにありがたいことで」

有名ゆーめい大師だいし彫っほってくれるというので、長者ちょーじゃは大喜びよろこびです。

大師だいし長者ちょーじゃから一本のノミを借りるかりると、菩薩ぼさつ像の頭から彫っほっていきました。

カーン、カーン。

大師だいしがひとノミ入れるいれるたびに、枯れ木かれき不思議ふしぎな光を放ちはなちます。

さすがの大師だいしも、少し興奮気味です。

ところが一心に刻んきざんでいって、菩薩ぼさつ像を腰のあたりを彫りほり進んすすんだとき、突然枯れ木かれきから真っ赤まっかな血が流れ出ながれでたのです。

これには大師だいし驚いおどろいて、

「ぬぬっ。この木は、生身なまみ菩薩ぼさつじゃ。わたしの様な未熟者では、これ以上木を刻むきざむ事は出来できません」

と、言ういうと、がっくりと肩を落としおとし彫るほるのをやめてしまいました。

こうして腰から下が未完成の菩薩ぼさつ像は村のお寺おてらへと移さうつされて、お寺おてら本尊ほんぞんとしてまつられたという事です。

おしまい


三重
長者
出る
涼む
光り輝く
見える
不思議
思う
行う
となり
さかい
枯れ木
浮く
放つ
竜宮
御殿
使う
一部
ちがい
引き上げる
光る
持つ
帰る
大切
途中
弘法大師
だいし
通りかかる
大師
来る
知る
自分
屋敷
招く
もてなす
床の間
置く
見つめる
言う
確か
感じる
地蔵
菩薩
彫る
いかが
有名
喜び
借りる
カーン
入れる
刻む
あたり
進む
真っ赤
流れ出る
驚く
生身
出来る
落とす
やめる
お寺
移す
本尊
まつる

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muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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