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おくびょう男と夕顔お化け

おくびょう男と夕顔お化け

百物語

むかしむかし、あるところに、とてもおくびょうな男がいました。

夜になると一人では便所べんじょにも行けいけず、横でているおかみさんを起こしおこしては、

化け物ばけもの出るでるかもしれんから、一緒に便所べんじょまでてくれや」

と、頼むたのむほどです。

おかみさんは仕方しかたなく

ちょうちん

下げさげ便所べんじょついて行くついていくのですが、毎日まいにちこれでは眠たくてかないません。

夜中やちゅーでも、あの人が一人で便所べんじょ行けるいける考えかんがえはないだろうか?」

色々と考えかんがえたおかみさんは、ある夜、大きな夕顔ゆーがお(ゆうがお→ウリ科の植物しょくぶつで、かんぴょうのもと)の実を、こっそり便所べんじょの中にぶら下げぶらさげておきました。

おくびょう男は、そんな事は全く知りしりません。

その日の夜遅く、おくびょう男がいつもの様におかみさんを起こしおこし言いいいました。

化け物ばけもの出るでるかもしれんから、一緒に便所べんじょまでてくれや」

しかしおかみさんは、

便所べんじょくらい、一人で行けいけんでどうするね。もしもの事があれば、すぐに飛んとんで行くから、今夜こんやは一人で行っおこなって来なさいな」

と、言っいって、起きよおきようとしません。

「・・・仕方しかたねえ。今日きょーは、一人で行くいくか。・・・しかし、大丈夫だいじょーぶかなあ?」

おくびょう男は恐る恐る、一人で便所べんじょ行きいきました。

そして便所べんじょの戸を開けあけて中に入ろうとすると、ひたいに何かが、ゴツンとぶつかりました。

「ひえーっ! で、でたあ!」

おくびょう男がびっくりして腰を抜かしぬかしていると、そこへちょうちんを下げさげたおかみさんが現れあらわれました。

一体いったい、何がたというんです?」

「ばっ、化け物ばけものだ! 化け物ばけものが、今、そこに」

おくびょう男がそう言っいって、ちょうちんの明かりあかりで明るくなった便所べんじょの中を恐る恐るてみると、便所べんじょに大きな夕顔ゆーがおの実がぶら下がっぶらさがっているではありませんか。

おかみさんは、にっこり笑っわらっ言いいいました。

「あら、おいしそうな夕顔ゆーがおの実、明日あしたの朝、おみおつけにして食べたべましょうね」

次に朝、おかみさんは夕顔ゆーがおの実をきざんで、おみおつけに入れいれました。

「どう? おいしいでしょう?」

「ああ、うまいもんじゃのう。これが化け物ばけものなら、毎晩まいばんて来ても平気へいきじゃ」

おくびょう男は、おみおつけを三杯もおかわりしました。

そしてそれ以来いらい、おくびょう男はすっかり怖いもの知らしらずになって、

「どこかに化け物ばけものたら、おれが退治してやる」

と、いばる様になりました。

そんなある日、村に化け物ばけもののうわさが広がりひろがりました。

「村の峠に、でっかいウシの化け物ばけもの出るでるそうだ」

それを聞いきいた男は、

「どうせまた、夕顔ゆーがおの実じゃろ。おれが退治して、おみおつけにして食っくってやる」

と、真っ暗まっくらな峠を登っのぼっていきました。

すると道の真ん中まんなかに、大きなウシの化け物ばけもの寝転がっねころがって道をふさいでいます。

「あっ、いたいた。あいつだな」

男は化け物ばけもの近づくちかずくと、大きな声で言いいいました。

「やい、ウシの化け物ばけもの

どうせお前おまえ正体しょーたいは、夕顔ゆーがおの実だろう。

お前おまえなんか、ちっとも怖くないぞ。

邪魔じゃまだから、そこをどけやい」

するとウシの化け物ばけものが、起き上がっおきあがっ言いいいました。

「おら、夕顔ゆーがおじゃねえ。

おらは、金の番をしているウシだ。

おらが寝そべっねそべっているこの下には、金がめ、銀がめ、銅がめが埋まっうまっておる。

その事を教えおしえてやろうと思っおもっているのに、みんなはおらを見るみる怖がっこわがっ逃げにげてしまう。

なのにお前おまえは、ちっとも怖がっこわがっておらんな。

たいしたやつだ。

金がめ、銀がめ、銅がめは、みんなお前おまえにやろう」

ウシの化け物ばけものはそう言ういうと、すーっと消えきえてしまいました。

そこで男が化け物ばけもののいた辺りあたり掘り起こすほりおこすと、本当に金や銀や銅のお金おかね入っはいったかめがてきたのです。

男はそれを持っもっ帰るかえると、おかみさんと一生いっしょー幸せしあわせ暮らしくらしました。

おしまい


おくびょう
便所
行ける
寝る
おかみ
起こす
化け物
出る
しれる
来る
頼む
かみさん
仕方
ちょう
下げる
ついて行く
毎日
かなう
夜中
考え
考える
夕顔
植物
ぴょうのもと
ぶら下げる
知る
言う
行く
飛ぶ
今夜
行う
起きる
今日
大丈夫
開ける
ひたい
ゴツン
ぶつかる
抜かす
現れる
一体
明かり
見る
ぶら下がる
笑う
明日
おみおつけ
食べる
きざむ
入れる
毎晩
平気
かわり
以来
いばる
広がる
聞く
食う
真っ暗
登る
真ん中
寝転がる
ふさぐ
あいつ
近づく
お前
正体
邪魔
どける
起き上がる
寝そべる
埋まる
教える
思う
みんな
怖がる
逃げる
消える
辺り
掘り起こす
お金
入る
持つ
帰る
一生
幸せ
暮らす

: N1

: N2

: N3

: N4

: N5

muksi, kanayomi

「今日は何の日?」

2021613

元:地球くん

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